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2026-06-30

理論オッズと実オッズが大きくズレるのはどんなレースか。72レース・約9.6万通りの組み合わせを分析した

この記事について

2026年6月27日・28日、小倉・福島・函館の3場で行われた全72レースについて、3連単オッズジェネレーターで算出した理論オッズと、実際の確定オッズ(レース確定後の最終オッズ)を全組み合わせ突き合わせました。対象は約9.6万通りの組み合わせです。

今回は「個別の的中・不的中」ではなく、理論オッズと実オッズの乖離(期待値)が大きくなる組み合わせ・レースにはどんな共通点があるかを掘り下げます。具体的には次の2つの切り口で見ていきます。

  • 組み合わせ自体の人気構成: 人気馬だけで固めた本命型か、人気薄(穴馬)を含む組み合わせか
  • レース全体の人気の割れ方: 1番人気が頭ひとつ抜けている独走型か、上位人気が拮抗している混戦型か

切り口1: 組み合わせの人気構成と期待値

3連単の各組み合わせを、1着・2着・3着に来る3頭の単勝人気で次の3パターンに分類しました。「人気馬のみ」は3頭とも1〜3番人気のみで構成された組み合わせ、「穴馬がらみ」は3頭のうち1頭でも8番人気以下(人気薄)を含む組み合わせ、それ以外を「ミックス」としています。

組み合わせの人気構成別に見た期待値(平均・中央値・期待値2倍以上の割合)
人気構成組み合わせ数平均期待値中央値期待値期待値2倍以上の割合
人気馬のみ(3頭とも1〜3番人気)4060.590.540.99%
ミックス13,7590.770.711.73%
穴馬がらみ(1頭以上が8番人気以下)82,3270.810.702.92%

「人気馬のみ」の組み合わせは、平均期待値0.59・中央値0.54と、3パターンの中で最も低い結果になりました。期待値2倍以上が出る割合も1%未満です。人気馬同士の決着は予想しやすい分、実際のオッズも理論値に対して「売れすぎて」安くなりやすい、という解釈ができます。

逆に「穴馬がらみ」は平均0.81・中央値0.70とやや高く、期待値2倍以上の出現率も2.92%と他の2パターンの倍近くあります。人気薄の馬が絡む組み合わせほど、理論値に対して市場の評価が追いついていない(売れ残って高いオッズのまま放置されやすい)組み合わせが一定数あるということです。ただし母数(n=82,327)の大きさが示す通り、人気薄が絡む組み合わせ自体が膨大に存在するため、「穴馬を買えば得」という単純な話ではなく、的中確率自体が低い点に注意が必要です。

切り口2: レース全体の人気の割れ方と期待値

次に、組み合わせ単位ではなくレース単位で見ます。各レースについて「1番人気の1着確率 − 2番人気の1着確率」を算出し、この差(独走度)が大きい上位1/3を「1番人気が抜けているレース」、小さい下位1/3を「上位人気が拮抗しているレース」として72レースを3グループに分けました。

レースの人気構成タイプ別に見た期待値の分布(箱ひげ図)
レースタイプ対象レース数平均期待値中央値期待値期待値2倍以上の割合
上位人気が拮抗(独走度 下位1/3)24レース0.840.733.27%
独走度が中間24レース0.710.652.06%
1番人気が抜けている(独走度 上位1/3)24レース0.770.692.63%

上位人気が拮抗しているレースの方が、1番人気が抜けているレースよりも平均・中央値ともに期待値がやや高く出ました。1番人気が頭ひとつ抜けているレースは「順当な決着」が比較的読みやすく、市場の評価も理論値に近づきやすい一方、上位人気が拮抗しているレースはどの組み合わせが来るか読みにくい分、市場の評価にばらつきが出やすく、理論値との乖離も大きくなりやすいと考えられます。ただし24レースずつという少ないサンプルでの比較であり、傾向の確認には今後さらにデータを積み重ねる必要があります。

具体例: 市場が大きく過小評価していた組み合わせ

期待値が特に高かった(理論値に対して実オッズが高すぎた=市場が過小評価していた)組み合わせを見ると、いずれも人気薄を複数頭含む「穴馬がらみ」の組み合わせでした。

レース組み合わせ(単勝人気)理論オッズ実オッズ期待値
函館2R 3歳未勝利8番(8人気)→10番(3人気)→9番(13人気)13,313倍180,763倍13.58倍
福島1R 障害3歳以上未勝利(6/27)13番(6人気)→7番(9人気)→11番(14人気)43,257倍556,865倍12.87倍
福島2R 3歳未勝利(6/27)11番(7人気)→1番(12人気)→9番(5人気)86,895倍779,461倍8.97倍
福島7R 3歳未勝利4番(10人気)→2番(3人気)→15番(4人気)3,044倍24,080倍7.91倍

いずれも理論値・実オッズともに数万〜数十万倍という超大穴ですが、実オッズが理論値の7〜13倍という規模で乖離しています。人気薄が複数頭絡む組み合わせは、買い目の組み合わせ数自体が膨大なため一点ごとの票が分散しやすく、理論上の的中確率に対してオッズが甘くなりやすい(=票が集まりにくい)傾向がうかがえます。もっとも、的中確率自体は0.01%未満のものがほとんどで、的中を狙う買い目というより「市場の歪みの大きさ」を示す例として見るのが妥当です。

具体例: 市場が大きく過大評価していた組み合わせ

逆に、理論値に対して実オッズが低すぎた(市場が過大評価していた)組み合わせを見ると、いずれも「上位人気馬が3着に来る」組み合わせでした。

レース組み合わせ(単勝人気)理論オッズ実オッズ期待値
福島8R 3歳以上1勝クラス9番(5人気)→7番(6人気)→10番(1人気)10,858倍543倍0.050倍
福島2R 3歳未勝利(6/27)3番(2人気)→8番(4人気)→15番(3人気)3,097倍155倍0.050倍
小倉6R メイクデビュー小倉5番(9人気)→3番(2人気)→1番(1人気)9,260倍464倍0.050倍
福島8R 3歳以上1勝クラス2番(7人気)→1番(3人気)→10番(1人気)19,861倍1,001倍0.050倍

これらに共通するのは、1番人気級の有力馬が「3着」に沈むパターンであることです。1着・2着になる確率が高い馬は、理論上は3着「だけ」に来る確率はむしろ低く見積もられる(1着か2着に来ることの方が圧倒的に多いため)一方、実際の馬券市場では「軸馬を3着固定で押さえておく」買い方が一定数存在するため、理論値ほど極端なオッズにはなりにくいようです。理論モデルと馬券purchasersの行動様式の違いが表れた例だと言えます。

まとめ

  • 組み合わせの人気構成では、「人気馬のみ」の本命型が最も理論値に対して割高(期待値が低い)、「穴馬がらみ」が最も理論値に対して割安(期待値が高い)な傾向
  • レース単位では、上位人気が拮抗している混戦レースの方が、1番人気が抜けている独走レースより理論値との乖離がやや大きい傾向
  • 市場が大きく過小評価していたのは人気薄を複数頭含む超大穴の組み合わせ、過大評価していたのは上位人気馬が3着に来る組み合わせ

この分析の見方

今回の分析は2日間・72レース分のデータに基づくものであり、サンプル数としては限定的です。特にレースタイプ別の比較は24レースずつでの比較であるため、傾向の確からしさについては今後さらに日数・レース数を重ねて検証する必要があります。また、理論オッズの計算は出走馬の単勝・複勝オッズから確率を逆算するモデルに基づくものであり、実際の馬の能力やレース展開を直接評価しているわけではない点にもご留意ください。

使用ツール

今回の分析には、SURABAYA LAB.が開発した「3連単オッズジェネレーター」を使用しています。出走馬ごとの1着確率・2着以内確率・3着以内確率を入力するだけで、3連単全組み合わせの理論オッズと実オッズとの期待値を自動算出できる無料ツールです。気になるレースで実際に試してみてください。

https://surabaya-lab.com/tools/trifecta

※本記事は分析・娯楽目的です。馬券購入は自己責任でお願いします。

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