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2026-09-18

G1とG2は同じくらい堅く、荒れるのはG3だった。重賞1,338レースで1番人気の成績と配当を数えた

重賞のグレードがG1からG3に下がると、3連単配当(中央値)は1.8倍になる

JRAの重賞にはG1・G2・G3という格付けがあります。賞金や歴史で決まる格付けであって、出走馬の実力差そのものを表す指標ではありません。ただ、格の高いレースほど有力馬が集まりやすいのは事実です。その集まり方の違いが、1番人気の信頼度や3連単の荒れ方にどう出るのかを数えてみました。

2016年から2026年までのJRA重賞(障害競走を除く平地のみ)、G124競走(のべ251レース)、G238競走(のべ396レース)、G368競走(のべ691レース)、合計1,338レースの決着を数えました。ここでいう「1番人気」は3連単の人気順位ではなく、単勝オッズの人気順位(そのレースで最も支持された馬)です。

結論

  • 単勝1番人気が勝った(1着)割合は、G1 36.7%、G2 31.8%、G3 25.5%。格が下がるほど下がりました
  • 単勝1番人気が3着以内に入った割合は、G1 63.7%とG2 63.1%がほぼ並び、G3だけ55.0%に下がりました
  • 3連単配当の中央値は、G1 32,400円、G2 29,490円、G3 57,170円。G3はG1の1.8倍でした
  • 芝とダートでは差がほとんどありません。1番人気の3着以内率は芝58.7%、ダート61.6%でした
  • 距離では、2201m以上の長距離だけ1番人気が急に堅くなりました。3着以内率は長距離70.2%で、それ以外の距離帯(54.0〜59.5%)より明確に高いです

グレードが下がるほど、1番人気は飛びやすい

まず、グレードと1番人気の成績の関係です。単勝1番人気馬がそのレースで勝ったか、3着以内に入ったかをグレード別に数えました。

グレード別、単勝1番人気の成績。3着以内率はG1 63.7%、G2 63.1%、G3 55.0%
グレード対象レース数1番人気が1着1番人気が3着以内3連単配当(中央値)万馬券率
G1251レース36.7%63.7%32,400円79.3%
G2396レース31.8%63.1%29,490円78.3%
G3691レース25.5%55.0%57,170円87.7%

1着率はG1 36.7%→G2 31.8%→G3 25.5%と順に下がります。一方、3着以内率はG1 63.7%とG2 63.1%がほぼ並び、G3で55.0%まで落ちます。3連単配当の中央値も同じ形で、G1 32,400円とG2 29,490円は近く、G3だけ57,170円とG1の1.8倍に跳ねます。万馬券(配当1万円以上)の割合も、G1 79.3%からG3 87.7%まで上がりました。

距離が伸びると、1番人気は信頼できるようになる

次に距離帯別です。1400m以下を短距離、1401〜1800mをマイル、1801〜2200mを中距離、2201m以上を長距離とし、芝・ダートを合わせて集計しました。

距離帯別、単勝1番人気の3着以内率。長距離は70.2%で頭一つ高い
距離帯対象レース数1番人気が1着1番人気が3着以内3連単配当(中央値)
短距離(1400m以下)252レース28.2%54.0%58,745円
マイル(1401〜1800m)568レース28.3%59.5%45,200円
中距離(1801〜2200m)357レース27.7%56.9%44,690円
長距離(2201m以上)161レース39.1%70.2%25,870円

短距離・マイル・中距離の3つは3着以内率54.0〜59.5%とほぼ横並びですが、長距離だけ70.2%まで上がります。3連単配当の中央値も長距離は25,870円と、他の距離帯より低くなりました。

芝とダートでは、ほとんど差がない

意外だったのは芝・ダートの差です。単勝1番人気の3着以内率は芝58.7%、ダート61.6%とほぼ同じで、3連単配当の中央値も芝44,110円、ダート43,120円と大きく変わりません。「ダートは力の要素が強くて堅い」といった印象を持っている人もいるかもしれませんが、少なくとも重賞に限ってはグレードや距離ほどの差は出ませんでした。

この傾向をどう読むか

格が上がるほど1番人気が信頼できるようになる、というのが今回の数字です。出走馬の質がグレードで揃えられている以上、力の裏付けがある馬に人気が集まりやすくなるのは自然な見え方ではあります。ただしこれはあくまで観察された相関であり、賞金規模・出走頭数・前哨戦の実績の見えやすさなど、他の要因が絡んでいる可能性もあります。「G1だから堅い」と機械的に決めつけられるわけではありません。

当サイトの3連単オッズジェネレーターは、出走馬ごとの1着確率・2着以内確率・3着以内確率から全組み合わせの理論オッズを計算し、実際のオッズと比べて期待値を出す道具です。グレードや距離によって1番人気の信頼度がこれだけ変わるなら、レースごとに「今回はどれくらい堅そうか」を数字で見ておく価値はあります。

この集計の条件

  • 対象は2016年から2026年までのJRA重賞(障害競走を除く平地のみ)、G1・G2・G3合わせて1,338レースです
  • 「1番人気」は単勝オッズの人気順位です。3連単の組み合わせの人気順位とは別の指標です
  • グレード表記は現在(2026年時点)のものを遡って適用しています。過去に格付けが変わった競走があっても、現在のグレードで集計しています
  • 距離帯の区分は芝・ダートを合わせて集計しています
  • 内訳を絞るほど母数は小さくなります(例: ダートのG1は21レース、J・G1などの障害競走は今回の集計から除いています)。割合や中央値の差は標本のばらつきの影響を受けます

過去の数字は将来の結果を保証しません。本記事は分析・娯楽目的で、馬券の購入は自己責任でお願いします。

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