3連単には、単勝と同じように「人気順」があります。全組み合わせを支持率の高い順に並べたときの順位で、レース結果の払戻とあわせて「何番人気で決着したか」が発表されます。この順位を数えると、3連単という馬券がどれくらい当てにくいのかが具体的な数字になります。
2026年6月28日から9月13日までに行われた767レースと、2016年から2026年までのJRA重賞1,435レース、合わせて2,202レースの決着を数えました。
結論
- 3連単で最も人気の組み合わせ(3連単1番人気)が来たのは、2,202レース中57回。2.6%でした
- 決着した組み合わせの人気順位は、中央値で106番人気。配当の中央値は34,805円で、78%が万馬券(1万円以上)でした
- 人気上位100点を買っても、当たったのは49%。上位10点なら14%です
- 買う点数を1点から2,000点まで動かしても、回収率は50%から76%の範囲に収まりました。3連単の払戻率72.5%の近くを上下するだけで、点数の多さ・少なさで傾向は変わりません
- 難易度は頭数で大きく変わります。8頭立ては中央値28番人気・8,355円、18頭立ては282番人気・94,115円でした
人気上位から何点買えば当たるのか
3連単を人気順に上位N点買ったとき、そのレースが当たる割合を数えました。N=1は「最も人気のある組み合わせ1点だけ買う」という意味です。

| 買う点数 | すべてのレース | 重賞(過去10年) |
|---|---|---|
| 上位1点 | 2.7% | 2.5% |
| 上位3点 | 6.8% | 5.6% |
| 上位10点 | 15.9% | 13.0% |
| 上位30点 | 31.7% | 25.1% |
| 上位100点 | 55.2% | 45.6% |
| 上位300点 | 79.4% | 71.4% |
| 上位1,000点 | 94.4% | 92.7% |
上位10点(1,000円分)で15.9%、上位100点(1万円分)で55.2%です。「点数を増やせば当たる」のは確かですが、当たる確率は買った点数に対してほぼ比例して増えるだけで、どこかに効率の良い点数があるわけではありません。
重賞のほうが一貫して当たりにくく、上位100点での的中率は45.6%と、すべてのレース(55.2%)より9.5ポイント低くなりました。重賞はフルゲートに近い頭数で行われることが多く、実力が拮抗しているためです。
点数を変えても回収率は変わらない
次に、上位N点を100円ずつ買い続けた場合の回収率を計算しました。当たった回の払戻の合計を、買い続けた金額で割った値です。

1点買いでも71%、100点買いでも68%、1,000点買いでも67%。重賞でも同じで、どの点数でも50%から76%の間に収まりました。3連単の払戻率は72.5%なので、そのばらつきの範囲に入っているということです。
これは当然といえば当然で、人気順に買うというのは「市場の評価をそのまま買う」ことだからです。市場の評価が正しければ、どこを切り取っても払戻率どおりに負けます。点数を絞る・広げるという調整は、当たる頻度と一撃の大きさを入れ替えているだけで、平均的な収支を動かしてはいません。
なお、300点前後で76%まで上がって見える部分がありますが、これは当たった回に高い配当が混ざったことによるばらつきです。数レース分の大きな配当で数ポイント動く規模なので、傾向として読むべきではありません。
頭数で難易度がまるで違う
同じ3連単でも、少頭数と多頭数では別の馬券といっていいほど差があります。
| 頭数 | 組み合わせ数 | 決着の人気順位(中央値) | 配当(中央値) | 万馬券率 |
|---|---|---|---|---|
| 8頭 | 336通り | 28番人気 | 8,355円 | 45% |
| 10頭 | 720通り | 32番人気 | 11,155円 | 54% |
| 12頭 | 1,320通り | 86番人気 | 26,055円 | 73% |
| 14頭 | 2,184通り | 108番人気 | 31,665円 | 81% |
| 16頭 | 3,360通り | 136番人気 | 45,790円 | 85% |
| 18頭 | 4,896通り | 282番人気 | 94,115円 | 91% |
8頭立てでは中央値28番人気・8,355円ですが、16頭立てで136番人気・45,790円、18頭立てでは282番人気・94,115円まで上がります。組み合わせ数が336通りから4,896通りへ約15倍に増えるので、当たりにくくなるのは当然ですが、「人気順で上位何番目に来るか」という相対的な位置も、頭数が増えるほど下がっていきます。
では、どこに勝ち目があるのか
人気順に買うだけでは払戻率どおりに負ける、というのがここまでの結論です。逆にいえば、勝ち目があるとしたら「市場の評価が実力からずれている組み合わせ」を見つけたときだけです。
当サイトの3連単オッズジェネレーターは、出走馬ごとの1着確率・2着以内確率・3着以内確率から全組み合わせの理論オッズを計算し、実際のオッズと比べて期待値を出します。人気順ではなく「理論値より高く売られている組み合わせ」を並べるための道具です。ここで挙げた数字は、その比較をするときの基準線として使えます。たとえば16頭立てで上位100点を買うつもりなら、それは的中率55%前後の賭けだということです。
この集計の条件
- 対象は、2026年6月28日から2026年9月13日までのJRA767レース(重賞を含む)と、2016年から2026年までのJRA重賞1,435レースです。このうち27レースは両方に含まれます
- 「人気順位」は、そのレースの3連単全組み合わせを支持率順に並べたときの、決着した組み合わせの順位です
- 同着があった年は、先に発表された組み合わせの配当を1件として数えています
- 回収率は、当たった回の払戻合計 ÷ (100円 × 点数 × レース数)で計算しています。組み合わせ数が買う点数に満たないレース(少頭数)は、その点数の集計から除いています
- 払戻率72.5%はJRAが公表している3連単の払戻率です。集計値がこれより上下するのは標本のばらつきによるものです
過去の数字は将来の結果を保証しません。本記事は分析・娯楽目的で、馬券の購入は自己責任でお願いします。
SURABAYA LAB.