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2026-09-15

締切直前にオッズが下がった3連単は、上がった3連単より4.4倍当たっていた。696レース・140万通りを検証

締切直前にオッズが下がった3連単は4.4倍当たっていた

JRAの3連単オッズは、発走の20〜30分前から確定するまでにどれくらい動くのか。そして当たる組み合わせのオッズは、その間どう動いているのか。2026年7月4日から9月13日までの696レース、1,408,553通りの組み合わせについて、発走前のオッズと確定オッズを1つずつ突き合わせました。締切直前にオッズが20%以上下がった組み合わせは、同じ価格帯で20%以上上がった組み合わせより4.4倍当たっていました。

結論

  • 3連単全体では、確定オッズは発走前より上がることが多い。直前に1万倍以上だった組み合わせは、中央値で+42.9%上がっていた
  • ところが当たった組み合わせだけは逆で、中央値−5.7%。696件のうち406件(58%)は発走前より下がり、227件(33%)は20%以上下がっていた
  • 同じ価格帯どうしで比べると、20%以上下がった組み合わせは、20%以上上がった組み合わせより4.4倍当たっていた
  • 当たった組み合わせの20.8%は、同じ価格帯で「最もオッズが下がった10%」に入っていた。偶然なら10%になるはずの区分

3連単全体では、確定オッズは発走前より上がる

まず全体の動きです。発走の約20〜30分前(中央値で23分前)のオッズを「直前オッズ」、レース後に確定したオッズを「確定オッズ」として、直前オッズの価格帯ごとに変化を見ました。

直前オッズの価格帯組み合わせ数確定オッズの変化(中央値)20%以上上がった割合
10倍未満42+1.8%7%
10〜30倍1,269+2.5%13%
30〜100倍12,519+5.2%17%
100〜300倍45,596+5.9%23%
300〜1,000倍123,130+7.5%30%
1,000〜3,000倍207,419+10.1%37%
3,000倍〜1万倍355,110+19.7%50%
1万倍以上663,468+42.9%64%

どの価格帯でも中央値はプラスで、人気薄ほど大きく上がります。1万倍以上では64%の組み合わせが20%以上オッズを上げていました。締切にかけて売上は増えますが、その票は人気の組み合わせに集まりやすく、票が集まらなかった組み合わせは相対的にオッズが上がる、という形です。

当たった組み合わせだけは、逆に下がっていた

価格帯ごとの、発走前から確定までのオッズ変化。すべての組み合わせと当たった組み合わせの比較

同じ比較を当たった組み合わせだけで行うと、向きが逆になります。直前に1,000〜3,000倍だった組み合わせは全体では+10.1%ですが、その価格帯で当たった109件は−20.4%。1万倍以上では全体+42.9%に対し、当たった13件は−46.9%でした。人気薄の価格帯ほど、全体との差が大きく開きます。

一方で10〜30倍の人気サイドでは、全体+2.5%に対して当たった組み合わせは−1.5%と差が小さく、この傾向ははっきりしません。もともと票が厚く、締切間際の資金でオッズが動きにくい価格帯です。

同じ価格帯で比べても「下がった側」に偏る

当たった組み合わせが、同じ価格帯のオッズ変化の十分位のどこに入ったかの割合

価格帯の違いによる見かけの差を除くため、レースごとに、当たった組み合わせと同じ価格帯の組み合わせを「オッズ変化の大きさ」で10等分し、当たった組み合わせがどこに入ったかを数えました。偶然ならどの区分も10%になります。

結果は「最も下がった10%」に20.8%、次の区分に17.4%が集まり、「最も上がった10%」は5.3%でした。当たった組み合わせは、締切直前にオッズが下がった側へはっきり偏っています。

20%以上下がった組み合わせは4.4倍当たった

発走前から20%以上オッズが下がった組み合わせと、20%以上上がった組み合わせで、1万通りあたり何通りが当たったかを価格帯別に並べました。

直前オッズの価格帯20%以上下がった組み合わせ20%以上上がった組み合わせ
10〜30倍315.8通り/1万429.4通り/1万0.7倍
30〜100倍239.1通り/1万65.4通り/1万3.7倍
100〜300倍72.0通り/1万16.6通り/1万4.3倍
300〜1,000倍34.3通り/1万8.2通り/1万4.2倍
1,000〜3,000倍13.2通り/1万2.3通り/1万5.7倍
3,000倍〜1万倍2.9通り/1万0.5通り/1万6.3倍
1万倍以上0.7通り/1万0.1通り/1万7.7倍

30倍以上のすべての価格帯で、下がった組み合わせのほうが当たりやすく、人気薄になるほど差が大きくなります。価格帯ごとの組み合わせ数の違いをならして全体でまとめると4.4倍です。10〜30倍だけは逆でしたが、当たった件数が42件と少なく、差ははっきりしません。

実例: 締切直前に大きく動いたレース

  • 8月9日 新潟9R 3歳以上2勝クラス: 直前11,567.5倍 → 確定2,060.7倍。配当206,070円(573番人気)
  • 8月2日 札幌7R 3歳未勝利: 直前12,745.1倍 → 確定2,311.4倍。配当231,140円(478番人気)
  • 7月19日 函館2R 3歳未勝利: 直前2,658.8倍 → 確定537.5倍。配当53,750円(137番人気)
  • 反対の例として9月6日 中山7R 3歳未勝利は、直前116,517.2倍 → 確定529,485.2倍と約4.5倍に上がり、配当は52,948,520円でした

上の3レースは、いずれも発走20分前には数千〜1万倍台だった組み合わせが、確定では5分の1前後まで下がって的中しています。締切直前に、その組み合わせを買う票がまとまって入ったことになります。

発走前に見た倍率では払い戻されない

実戦で効いてくるのは払戻です。当たった696件の払戻を100円あたりで比べると、確定オッズでの払戻は発走前のオッズで計算した額より、中央値で490円少なくなっていました。9月6日 中山7R 3歳未勝利の1件を除いて合計すると、実際の払戻は発走前のオッズで計算した額の68%にとどまります。

発走前に「この倍率なら買い」と判断した組み合わせでも、実際に当たったときの配当はそれより下がっていることが多い、ということです。

なぜこうなるのか

このデータから言えるのは「当たった組み合わせは締切直前にオッズが下がっていた」という傾向までで、理由までは確かめられません。そのうえで考えられるのは、締切間際に入る票の性質です。発走直前の馬体重や返し馬、パドックを見てから買う票は、それまでの票より結果に近い情報を反映している可能性があります。3連単の人気薄の組み合わせはもともと票が少ないため、そうした票が少し集まるだけでオッズが大きく動きます。

予想にどう使えるか

  • オッズは締切間際まで確認する。20〜30分前に見た倍率は、特に人気薄では確定までに大きく変わる
  • 狙っている人気薄の組み合わせのオッズが締切前に大きく下がったら、同じ組み合わせに票が集まったサインと読める。ただし、その分だけ配当は下がる
  • 発走前に期待値が高く見えた組み合わせほど、確定オッズでは期待値が縮みやすい。当サイトの検証でも、発走前のオッズ基準と確定オッズ基準で回収率が大きく変わる日が続いている

データについて

  • 対象: 2026年7月4日から9月13日のJRA 696レース。発走前のオッズと確定オッズの両方がそろい、結果の配当と確定オッズが一致したレース
  • 発走前のオッズ: 発走の約20〜30分前の時点(中央値23分前)
  • 価格帯: 発走前のオッズで分類。組み合わせの変化は「確定オッズ ÷ 発走前のオッズ」
  • 比較した組み合わせ: 発走前と確定の両方にオッズがある1,408,553通り
  • 「価格帯をならした比較」は、価格帯ごとの的中率の比を組み合わせ数で重み付けしてまとめたもの

この分析の見方

約2か月半・696レースの結果で、主に夏のローカル開催を含む期間です。当たった組み合わせのオッズが下がっていたのは過去の傾向で、下がった組み合わせを買えば当たることを保証するものではありません。発走前の時点で「これから下がる組み合わせ」を見分けられるわけでもありません。

使用ツール

理論オッズと実際のオッズの比較には SURABAYA LAB. が開発した「3連単オッズジェネレーター」を使っています。単勝・複勝オッズ(または自分で考えた確率)から、3連単の全組み合わせの理論オッズと期待値を自動で計算できます。https://surabaya-lab.com/tools/trifecta

発走前のオッズ基準と確定オッズ基準での回収率の違いは、累積成績ページでも公開しています。https://surabaya-lab.com/track-record

※本記事は分析・娯楽目的です。馬券購入は自己責任でお願いします。

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